【取り組み紹介】ホタルの保全活動part2

ポポラの取り組み 2025/2/16

ヘビが大好き黒シマです!

 

さまざまな保全活動を行っているポポラですが、今回はホタルの保全活動part2のご紹介です♪
part1はこちら

 

ポポラのホタル観賞会「ホタルの夕べ」は、敷地内の2か所で行っていますが、昨今の猛暑により、ため池の水を田んぼと水路の両方に供給できなくなる事態も発生しており、水枯れによってホタルの幼虫の生存が危ぶまれる状況になっています。

そのため、別なため池水系のある「水辺のホール」の前に生息範囲を拡大する活動を開始しています。「水辺のホール」の前で観賞会を行うことが出来れば、車いすや足の悪い方等でも比較的容易に観賞会に参加することも可能となります。

  

ホタルは水路の土手にある苔に産卵することから、敷地内で苔を採集し、土手に張り付けたり、適切な水深を確保するための土砂上げなど行っています。また、メスの成虫を捕獲してケースの中で産卵させ、孵化した幼虫にカワニナという巻貝を与えて大きく育ててから放流する取り組みも行っています。孵化して大きくなるまでの生存率が低い時期を人の手で育てることで成虫になる確率を上げようという狙いです。

  

2023年度は採集したゲンジボタルが産卵・孵化し、2cm程度まで育ててから約150匹を積雪が深くなる前に放流しました。

ホタルの幼虫は自分の体のサイズにあったカワニナしか食べることが出来ないのですが、そのようなカワニナを採集してくることは困難です。そのため、生まれたばかりの体長1~mmの幼虫でも食べられるよう、カワニナの貝殻を割り、細かくちぎって与えます。とても手間のかかる作業ですが、ホタルが舞う光景を思い浮かべながら、一所懸命育てました。

 

水辺のホール前では、これまで数匹しか飛翔している様子が確認されていなかったのですが、努力の甲斐あってか、翌年の2024年夏には20~30匹程度のホタルを確認することができました!

2024年度は育てたヘイケボタルの幼虫約150匹と地元の小学校の児童が育てたカワニナを放流しました。
今年の夏はどれくらいホタルが増えているでしょうか。今から楽しみです♪

 

地域の学校と連携した活動「ホタルの水辺づくりプロジェクト」。この活動については、次回ご紹介します。

 

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