こんにちは“森人”です。
3月28~30日に「サイエンス倶楽部」の野外実習として“春よ来い”を実施しました。
参加したのは、小学校2~6年生の子供たち。「サイエンス倶楽部」の各教室で学ぶ子供たちがあてま高原リゾートに集結しました。
今回のテーマは“春よ来い”。残雪のある当間に訪れた春を探し、その成果を発表します。また、春の特徴を感じるために、締まった雪の上でそり遊びも。五感の使い方についても学び、3日間を通じて色々な春に出会いました。
1日目(午後) 春探しの準備とオリジナルソリ作り
春探しの準備では、ブラックボックスに入った木の枝や実などを、音やにおい手触りなどで当てる五感ゲームをしたり、春の探し方やどんな春を見つけられるかの予想をしたりしました。
オリジナルソリ作りでは、2日目に使う手作りのソリをプラ段ボールや紐などを使って作りました。
雪国あてまの春探しなので、班での協力が不可欠。活動を通じて、班で協力する力も養います。
調査計画のシートを完成させます! | ソリの形やデザインを工夫します |
1日目(夜) ナイトスノーシュー
夜の雑木林でスノーシュー(西洋かんじき)を履いて、夜の生き物観察をしました。視覚が奪われる分、他の感覚を研ぎ澄ませます。ウサギの食痕を観察したり、動物を身近に感じた観察会でした。
2日目(午前) スノーシューイングで春探し
調査計画を元に各班で春探し。一歩進むごとに様々な春が見つかり、約3時間半の活動時間もあっという間に過ぎました。春の雪は、固く締まっているので歩きやすく、小さな木は雪の下なので、雪のない時は歩けない森の中も歩くことができるのでかなり遠くまで春探しに行った班もありました。
班で協力すると次々に発見が! | フキノトウの花を発見! |
2日目(午後) オリジナルソリ大会と発表準備
昨日作ったオリジナルソリを持って、いざ雪の斜面へ!午後の雪は少しザクザク柔らか目。最初はスピードが出なかったけど、何度も滑るうちにスピードが出るように。最後は、一斉に滑って到着時間を競いました。
体を動かした後は、室内で発表準備。午前中に発見したものを書き出し、発見するために工夫したことを発表し合うことで、明日の最後の春探しに向け、作戦を練り直しました。
最初はがたがた | このコースすごーい! |
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班の中で発見や工夫を話し合い | こんな工夫をしたよ! |
2日目(夜) ナイトスノーシュー
昨日の夜と同じ場所だけど、班で別々に夜ならではの春を探します。
星も見えたよ!夜の世界は昼間とは違います。
これはなんだ?! |
3日目(午前①) 最後の春探し
昨日の作戦を元に、春探しの総仕上げ。双眼鏡で見ると遠くの景色も良く見える~。
よく見るために双眼鏡を使うという工夫を加えます | 春の雪は動物の足跡が残りやすい! |
3日目(午前②) 成果をまとめよう!
3日間通じて知ったことを、調査結果まとめシートにまとめます。他の班にすごいと言われるような大発見を記入。
付箋を使って、結果を書きだす工夫をしました | ホワイトボードで見やすくまとめたよ |
3日目(昼) 発表・まとめ
班ごとに、調査結果の発表です。雪国で見つけた春や初めての発見、見つける時に工夫したことなどホワイトボードや実物の紹介を交えながら様々な調査結果を発表してくれました。
その成果を評価し、ポポラから修了証と春の生き物のオリジナル缶バッチを贈呈。
あてまはいつ来ても面白い!春探し楽しかった!などなど、うれしい言葉も飛び交う中3日間の活動を終えました。
前に出て発表! | ウサギがタラノキの芽を食べた痕 |
活動を振り返って・・・
今回「サイエンス倶楽部」との第8回目となる活動でした。
見て触れて、考え、仲間と共に行動し・・・、子供たちは様々なことを学んで活動を終えてくれたと思います。回を重ねるごとに、私たちも子供たちと共に成長させられる、学びの多い3日間でした。
あてまでの継続的な活動を通じて、子供たちの興味や探究心がさらに花開いていくことでしょう。
※「サイエンス倶楽部」とは「自然科学教育を通して、未来を担う子供たちの創造性、社会性をはぐくみ、社会的価値を最大限に発揮できる人材を輩出する」ことを理念に、科学実験から広げる体験型総合教育を展開している団体です。
ご興味のある方はこちら→http://www.science-club.co.jp/